Transition Town




< トランジション・タウン >

「トランジション・タウン」とは、ピークオイルと気候変動という課題に対し、市民の創意と工夫、および地域の資源を最大限に活用しながら脱石油型社会への移行をめざすコミュニティの姿です。

パーマカルチャーおよび自然建築の講師をしていたイギリス人のロブ・ホプキンスが、2005年秋、イギリス南部デボン州の小さな町トットネスで立ち上げたもので、3年足らずの間にイギリス全土はもちろんのこと、欧州各国、北南米、オセアニアなど世界中100ヶ所を超えるまでに広がっています。

現在、日本でもパーマカルチャーを学んだ仲間たちを中心にトランジション・ジャパンを結成し、この運動を広めるべく活動中です。


<トランジション運動の特徴>

○ ピークオイルと気候変動という「双子の問題」に同時に対処し得る本的かつ包括的な
   解決策の提示をめざす
○ 地域レベルに焦点を当てる
○ 地域住民の創造力、適応力および団結力を引き出す
○ その地域にすでに存在する資源を最大限活用し、それらを有機的につなげる
○ 頭(Head)・こころ(Heart)・身体(Hands)の「3H」のバランスをとる
○ よりよい未来を描き、その実現は十分可能であると信じ、楽しみながら取り組む


<トランジション・タウンへの12のステップ>

@ 初期段階の活動を牽引する運営グループを立ち上げる。最初から解散を計画しておく。
A 映画上映や専門家との討論会などを通してピークオイルと気候変動についての理解を
   深め、意識向上を図る。
B それぞれに活動しているグループや個人とネットワークを持ち、トランジションタウンの
   基盤作りをする。
C Aからおよそ半年〜1年をめどに、組織結成の節目となる記念イベントを開催する。
D 食、ゴミ問題、エネルギー、教育など、いくつかのサブチームを結成する。
E 「オープン・スペース・テクノロジー」を利用した会議をする。
(注)オープン・スペース・テクノロジーとは、1985年にハリソン・オーウェン氏が提唱した話し合いの手法。参加者が時間とスペースを自由に創造することで、異なる意見を安全な場(衝突や混乱状態を許すオープンな場)で共有できる。
F 計画について、明白で実践的なマニフェストを作成する。
G 貴重な技術の教育を促進する(修理、料理、自転車やバイクの管理、染物など)。
H 地元当局(市町村)とよい関係を築く。
I 石油時代への過渡期を経験した年配者と関わる。
J 最初の計画にこだわらず、組織が進む方向にゆだねる。
K エネルギー削減計画をする


<トランジション・タウンとしての16の基準>

@ 主要要因としてのピークオイルと気候変動を理解していることと、両要因を規約や運営
   資料に盛り込む意思があること。
A リーダー的役割を担う意思のある4〜5人のグループであること。
B 2日間のトランジショントレーニングコースにコアチームから最低2人の参加があること。
C 地元議会と潜在的な強いつながりがあること。
D コアチーム全体が、ピークオイル、気候変動、トランジションの12のステップについて
   理解していること。
E 必要なときにはトランジション・ネットワークやほかのトランジション・タウンに助けを求める
   と約束すること。
F メンバーの共同作業場であるWiki サイトの更新を続けると約束すること。
G トランジション・タウンの様子を定期的にブログに書くと約束すること。
H ほかのトランジション・タウンとのつながりを持つと約束すること。
I 少なくとも2つの周辺コミュニティ(トランジション・タウンを検討している地区)にトランジ
   ションについて説明すると約束すること。
J 近所のトランジションの取り組みと協力して活動すると約束すること。
K コアチームの利益をめぐる争いは最低限にとどめると約束すること。
L トランジションを調整する国の組織(例えば、英国トランジション・ネットワークなど)が発足
   したら、それがどのようなものでも一緒に活動すると約束すること。国庫補助金は再度
   交付申請する。
M 全活動にわたって包括的に進める努力をすると約束すること。
N 国や区域などの広いレベルでトランジション・タウンになる必要があるかもしれないが、
   「まずは自分の地域から始める」と認識していること。
O コアチームから一人はパーマカルチャーの講座を受けることを推奨する。