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■二羽の鳥の話し
冬の細い樹木の枝に、二羽の鳥がとまっている。
「雪のひとひらの重さはどれくらいかな」 シジュウカラが野バトに聞いた。
「重さなんてないよ」 ハトが答えた。
「じゃあ、おもしろい話をしてあげる」 シジュウカラが言った。
「モミの木の、幹に近い枝にとまっていると、雪が降り始めた。激しくはなく、吹雪の中にいるような感じでもない。そんなのじゃなくて、傷つくことも荒々しさもない、夢の中にいるような感じの降り方だった。ほかにすることもなくて、ぼくは小枝や葉に舞い降りる雪をひとひらずつ数えた。やがて、降り積もった雪の数は正確に374万1952になった。そして、374万1953番目の雪が枝の上に落ちたとき、きみは重さなんてないと言うけど・・・・枝が折れた」
そういうと、シジュウカラはどこへともなく飛んでいった。
ノアの時代以来その問題に関してとても詳しいハトは、今の話についてしばらく考えていたが、やがて独りつぶやいた。
「もしかしたら、あともう一人だけ誰かが声をあげれば、世界に平和が訪れるかもしれない」
(ジョセフ・ジャウォースキー著『シンクロニシティ』より)
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