お話し/その4




クリキンディの話


ある時、アマゾンの森が燃えていた。

大きくて強い動物たちは我先にと逃げていった。

しかし、クリキンディ(金の鳥)と呼ばれる小さいハチドリだけがそこに残った。

そして、 口ばしに1滴ずつ水をふくんでは飛んでいって燃えている森の上に落とした。

また戻ってきては、水滴を持ってゆく。

それを繰り返すクリキンディを見て、大きくて強い動物たちは馬鹿にして笑った。


    「そんなことをして森の火が消えるとでも思っているのか」


クリキンディはこう答えた。


    「私は、私にできることをしているの」